あらゆる科目で国語が最重要なわけ|広島市 家庭教師の本田

2018/7/7

あらゆる科目で国語が最重要なわけ

 前回に続き、東北大学加齢医学研究所所長・川島隆太氏の著書を元に子どもの学力をどう高めたらいいかを考えてみる。

 まず、残念だが、現代の子どもは保育園、学校、塾で嫌なことがあって帰ってくることが昔に比べ多い。 そのとき、家族に抱きしめてもらえさえすればそれだけで全く違ってくる。 親子で1日10分あるいは週1回遊んだり、ホットケーキを作ったりするのもとてもいいことだ。 親子が一緒に過ごす時間が長いほど、脳がよく発達するし、しっかり話をきいてもらい、自己肯定感が上昇した子どもは偏差値も上昇するという。 いわゆるスキンシップ、その中でいっしょにゲームをやり、がんばる子どもをほめてやるのは、多分数学オリンピックの過去問をやらせるよりずっと子どものためになっていると思う。 最近、ワールド杯サッカーで西野監督が何かと話題になっているが、前監督とちがい、話をよく聞き、冗談をとばすことで選手が生き生き活躍できたのだといわれている。 子どもに少々馬鹿にされるのを恐れず、おじんギャグをとばすのも一種のスキンシップではないだろうか(やり過ぎは問題だが……)。

 睡眠については、午後10時頃寝て早起きの生徒に成績優秀者が多いという。 8-9時間寝たほうが頭がいいそうだ。 私も東大理I在籍時、クラスメイトに訊いてみると頭のいい現役生全員が8時間以上寝ていたのにびっくりしたのを覚えている。 そういえば、駿台予備校時代で、数学科の先生も、しっかり寝ないと問題が解けないよと言っていた。 これも、学力を高める一つの要素なのだろう。

 最後に、国語の成績を上げるのに、何が効果的かという点についてである。 ゲームをやればやるほど国語の成績は下がり、読書すればするほど言語脳が発達し、成績が上がるという。 電子書籍やディスプレイでも、活字のみを読むぶんには、脳の活動は変わらず、悪い影響はないらしい。 ただディスプレイが小さいとだめで、電子辞書などもよくないという。 会話によって右前頭前野が発達するが、相手の顔を見ながら話さないとそうはならない。 幼児時代の読み聞かせが効果的なのはその条件を満たしているからだ。

 これに関連し、私がずっと前から気づいていたことを書いておきたい。 国語の成績が悪い生徒は、一般的に作文を書かせると、日本語がかなりおかしい。 声を出して読ませると、読み方に難がある。 恐らく、日本語の語い、構文、思考の組み立てなどに問題が生じているのだろう。 日本語のリズムがきちんと体得できていれば、自然な感情の発露、抽象的で高度な思惟といったものが難なくできる。 そうした国語力は、ロゴス(ことば)の動物である人間のあらゆる精神活動に好影響を与え、ひいては子どもの学力全般を高めるものなのだと確信している。

家庭教師の本田

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