井上ひさし|広島市 家庭教師の本田

井上ひさしの作品

文章読本

・時枝誠記はそれまで盛んだったセンテンス・メソッド(文全体を直観し、それをもとに語句を探求し、改めて全体を捉え直す)に対する、時間軸にもとづく方法を提起した。

・「オショクジケンの皆さんは三番カウンターの前においでください」

児童用に書き直された民話がつまらないのは、文間の余白を埋めることに集中しているからではないか。 漱石の文間の空白は浅くて狭い。 「山路を登りながらかう考へた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる」

賢治は日本文学史上、空前のオノマトペの使い手で、一例をあげれば、「なめとこ山の熊」は二十三枚の作品なのに、擬声・擬態語は六十八個もある。

・「文体」をあまり信用せず、いっそ廃してしまおうというのが、ここまで書いてたどりついた結論である。

・伝達ではなく、表現の文章を綴ろうとなさる方は、各自、自分用の文章読本を編まれるのがよろしい。

三島、川端、丸谷氏の文章読本批判から論をはじめている。(2019/11)

家庭教師の本田

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