宮本武蔵|広島市 家庭教師の本田

宮本武蔵の作品

五輪書

・六十余度迄勝負すといへども、一度も其利をうしなはず。 兵法至極してかつにはあらず。おのづから道の器用有りて、天理をはなれざる故か。 兵法の利にまかせて、諸芸・諸能の道となせば、万事におゐて、我に師匠なし。

・武士は只死ぬるといふ道を嗜む事と覚ゆるほどの儀也。

・将卒とも道具に好き嫌いを言うのはよくない。

・先ず、合うリズムを習い、違うリズム、遅速や間、逆などをわきまえるべきだ。 ・戦いでは、相手のリズムを知り、敵の思いよらぬリズムを発してこそ勝てる。

・道の鍛錬、諸芸に触れる、諸職に触れる、諸事の鑑定願をもつ、目に見えぬことやわずかな事の直覚が大切だ。

・兵法におゐて、心の持ちやうは、常の心に替る事なかれ。

・顔はうつむかず、あおむかず、眉間にしわをよせ、目を細くして動かさず、少し顎を出すのがよい。

・観の目つよく、見の目よはく、遠き所を近く見、ちかき所を遠く見る事、兵法の専也。 敵の太刀をしり、聊かも敵の太刀を見ずといふ事、兵法の大事也。

・太刀も手もきつく握るのは死に体である。 足は、つまさきを少し浮かせ、きびすを強く踏み、片足ばかりを動かさない陰陽の足を心掛ける。

・太刀をはやく振ろうとするのではなく、ふりやすいように静かに振るべきだ。

・太陽を背にするか、太陽を右に見るように位置し、少しでも高い位置に立つのがよい。

・陰を動かすというのは、敵の心がつかめぬ時、自分がしかけて敵の手の内をさぐることである。

・敵の兆しを、自分の対応を見せて抑え、その拍子に先手を取る。

・敵に急ぐ兆しがあれば、ゆっくり対応すると、向こうもたるむので、そのとたん速く対応する。

・きわどさ、無理、意外によって相手をむかつかせ、そのとたんに先手を撃つ。

・敵の人数を角に当たって少しずつ撃つ、あるいは敵のどこかに痛みを作ることで同様に攻撃する。

・敵の心を計り、智力をもって、遅い早いと思わせ、うろたえるとたんに攻撃する。

・戦いの初めにかける声はものものしく、中ほどは低く、勝った後は大きく強い声を出す。

・戦いの最中、敵が弱みをみせている時完膚なきまでにたたかないと、もりかえす事がある。 逆に、自分がそうなれば、リズムを変え、目を見返し、ゆっくりするのがよい。 上べは負けていても、下の心は負けず、心を残しておくことだ。

・敵が山と思えば海としかけ、海と思えば山としかけるのがよい。

・接戦になったら、全てを捨てて新たに始める気持ちになって攻めるのがよい。 また鼠頭午首といって、細心の中に大胆な攻めを行うのがよい。

・敵を全て、わが卒と思って攻める。

・刀の束(つか)を離す気持ちが必要なことがある。

・道理なくして物事に勝つことはできない。 兵法の智をもって、どんな形であれ、勝ちをつかみ取ることだ。

・すきをねらうというのは後手で、わが流派の取るところではない。

・敵を矢場にしほし、即時にせめつぶす心、兵法の専也。

・太刀や手や顔や足などに目をつける流派は兵法の病である。

・兵法の目付は、大形其人の心に付きたる眼也。 大分の兵法に至りても、其敵の人数の位に付きたる眼也。

スポーツや、さらには芸にも言える(2019/11)

家庭教師の本田

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