立花隆|広島市 家庭教師の本田

立花隆の作品

「知」のソフトウェア

・アナウンサーの話すスピードは300字/分、1時間に原稿用紙45枚分である。

・速読に必要なのは、ひとえに精神の集中で、それ以外に何の訓練もいらない。 精神集中に役立つのは、きわめつきに難解な文章を、いくら時間がかかっても徹底的に考え抜きながら自問自答して読むことである。

・日本の雑誌索引は大宅文庫索引目録と国会図書館の雑誌記事索引である。 海外ではThe New York Times Indexが新聞索引として最高である。

・私が今すでに読んで価値評価し、ある程度記憶し、蔵書として保管する本は1万冊以上あるだろう。

・本は現物を手にとってみなければ価値評価を下すことが絶対にできない。

・神田の書店街は世界一である。

・入門書はなるべく傾向のちがう数冊を読み、わからないことに出会っても自分の頭の悪さに帰着させないことだ。 さらに何冊かの中級書を書い、高度に専門的だが良質なものを1冊買い、時々自分の理解がどこまで進んだかチェックする。 どんな領域でも、最新の情報は定期刊行物、専門年鑑、専門用語辞典、専門統計集・資料集などに目を通す必要がある。

・取材で一番大事なのは、自分が相手から聞くべきことを知っておくことだ。 知りたいポイントをカテゴリー別に整理し、質問を考え、質問要項を作り、ノート1頁程度におさまるよう準備する。 インタビュー中目立たぬよう参照するか、メモ帳の最初の頁などいつでも見られるところに書いておく(できるだけ見ないのがよい)。

・わからないことは知ったかぶりせず聞き、補充取材は電話でもいいから行うと短時間で濃密な取材となる。

・いい話を聞くための条件は一言で言えば、こいつは語るに足ると相手に思わせることだ。

・無意識の能力を高めるには、できるだけ良質のインプットを多量に行うことである。 いい文章が書きたければ、できるだけいい文章を、できるだけたくさん読むことである。

・常に相当分量の前後の文章をいちどに視野に入れておかないと正しく読めない。 ワープロに入れた文章も、本格的に読みかえすには、画面でなくプリントアウトした上ですべきである。

・私はコンテがない方がいいものが書けるという立場だ。 途中2時間筆が進まず無関係な雑誌をパラパラやったり、書いてはやぶり書いてはやぶりで数日を費やすこともある。

・プロの取材者にとって3次情報以下の情報源は取材に値せず、誰が1次情報取材者かを確定する意味しかない。

・バーバルジャーナリズム(引用主義)と針小棒大ジャーナリズム(狭い範囲で全体判断)は信頼しない。

速読の条件は精神の集中で、それには難解文の読解が効果的というのは、私の体験からも確かだ。(2019/11)

家庭教師の本田

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