ノーベル賞を受賞された本庶氏のことば|広島市 家庭教師の本田

2018/10/1

ノーベル賞を受賞された本庶氏のことば

 先日、ノーベル医学・生理学賞を受賞された京都大学特別教授・本庶佑(ほんじょたすく)氏は、教科書に書いてあることでさえ自分が納得できなければ疑うのが基本姿勢と語られるなど、その発言のユニークさがメディアに取り上げられました。

 そんな中、私が一番感銘をうけたのは「有志竟成」(強い意志をもてば必ず成就できる)という本庶さんの座右の銘です。 それは、単に恰好がいいから座右の銘にするというようなものではなく、氏の生き方そのものを表すことばでした。

 本庶さんがノーベル賞のきっかけになるPD-1という免疫細胞を発見されたのは平成4年のことです。 ところが、氏が将来の製薬化をめざす共同研究を申し込んだところ、国内の主要メーカーから全て断わられたといいます。 それでもあきらめず、氏はアメリカへ行くと、当地のメーカーと交渉し、平成18年、やっと当地のあるベンチャー企業の協力を取付けました。 それで、本庶さんに最も近い小野薬品が製薬化に動き、オプジーボという、従来のがん治療を一新させる治療薬が誕生したのが平成26年、この間、実に22年の歳月が経過しています。 この薬ができたのは、本庶さんの強い意志があったからこそです。 皆が無理と思っていた成果の達成はそれなくしてはありません。

 私は大学時代、ロシアの作家・トルストイの作品を研究しました。 若き日の日記で「毎日日記をつけるときめた」と書いた数日後、日記をつけられなかった彼は「早速不履行」と書き記しています。 確かに目標や決意は一度挫折するかもしれません。 しかし、トルストイはやがて世界三大文豪の一人になりますし、日記は最晩年までつけ続けています。

 志を抱かなければ、偉大な業績はそもそも達成できません。 志が一度破れても、再び新たな志を立てればいいのです。 そうして、進んでいってこそ、本当に充実した人生が送れるのではないでしょうか。

家庭教師の本田

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